箱根の閑散期はいつ?インバウンド需要の高まりで変わりつつある箱根の現状とは?

箱根は日本屈指の観光地として知られていますが、閑散期は存在するのでしょうか?

また、箱根は訪日外国人観光客からの人気が高い観光地としても知られていますが、どのような影響を与えてるのでしょうか。

本記事では、箱根の閑散期や1年を通した観光の状況について詳しく紹介します。

箱根は1年を通して観光客が集まる人気の観光地

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箱根は日本屈指の観光地として、日本人からはもちろん訪日外国人観光客からの人気が非常に高い観光地です。

2024年における箱根の観光客数は、2018年以来6年ぶりに2,000万人を突破するなど、コロナ禍以前の人気が戻ってきています。

一方で物価高騰やインバウンド増加による影響で宿泊料金や飲食代の高騰したこともあり、日本人観光客の数は増加傾向にはなく、2023年度の日本人観光客数を下回るという調査結果がでています。

(参照:箱根町「令和6年入込観光客総評」)

閑散期の2月・3月・6月はインバウンド需要で好調に!

コンクリートの波止場に立つ男

箱根町によると閑散期は2月・3月・6月と言われていますが、インバウンド需要の高まりから、本来の閑散期である期間でも多くの外国人観光客が箱根を訪れており、現在の箱根には目立った閑散期はありません。

とはいえ、交通規制がかかることも多い2月や梅雨や夏休み前で外出の減る6月における日本人観光客は従来通り減少しており、閑散期の主な観光客は訪日外国人であることもわかっています。

【月別】箱根の観光客の状況・傾向

昼間、山の近くの海上に浮かぶ茶色の船

箱根の観光客の状況・傾向を月別に紹介します。

1月の箱根の状況・傾向

1月の箱根では毎年「箱根駅伝」が開催されるため、箱根駅伝を応援する方が箱根を多く訪れるとともに、新年ということもあり箱根神社への初詣の参拝客が増加する傾向にあります。

2月の箱根の状況・傾向

2月の箱根は降雪による道路の通行止めや公共交通機関の運行中止などが発生することも多いですが、春休みに入った大学生や外国人観光客を中心に観光客が多くみられます。

また、2024年は中国の旧正月である「春節」が2月中旬になったこともあり、中国や台湾からの観光客が増加するという結果になりました。

3月の箱根の状況・傾向

3月は春休みシーズンとなり学生を中心とした日本人観光客が増加することはもちろん、欧米諸国ではキリスト教の復活祭(イースター)に伴う「イースター休暇」が重なることもあり、訪日外国人観光客の増加も見られます。

4月の箱根の状況・傾向

4月は春休みシーズンが終了するとともに学生グループの観光客は減少しますが、桜の季節ということもあり花見観光客が増加する傾向にあります。

なかでも訪日需要の高まる桜の季節においては箱根でも訪日外国人観光客の数が増加します。

5月の箱根の状況・傾向

5月はゴールデンウィークがあることから日本人観光客も訪日外国人観光客も両方が多く見られる時期となります。

6月の箱根の状況・傾向

6月は梅雨で天候が安定しないことや夏休み前ということで出費を控える日本人が多いことから箱根は閑散期となりますが、インバウンド需要が高いことから外国人観光客を中心に箱根には多くの観光客が訪れています。

7月の箱根の状況・傾向

7月は梅雨を過ぎると家族連れや学生グループを中心に日本人観光客が増加しますが、酷暑の影響もあり日本人観光客は減少傾向にあるため、外国人観光客が目立っています。

8月の箱根の状況・傾向

お盆や学生の夏休みがある8月は日本人観光客が多く箱根を訪れる時期ですが、台風などの自然災害の影響で箱根を訪れるのを辞めてしまうといった場合があります。

2024年は8月に神奈川県西部で地震が発生したことやお盆の台風が発生したことで宿泊施設のキャンセルが相次いでしまい、観光客が伸び悩んだという結果になっています。

9月の箱根の状況・傾向

9月も8月と同様に箱根を訪れる観光客は多いですが、台風などの影響を受けやすいです。

10月の箱根の状況・傾向

秋の行楽シーズンということもあり休日は日本人観光客が目立ち、平日は訪日外国人が目立つようになっています。

11月の箱根の状況・傾向

秋の行楽シーズンのトップシーズンである11月は、紅葉やススキなどを見に多くの観光客が箱根を訪れます。

紅葉の海外人気が高いこともあり、多くの訪日外国人観光客も訪れています。

12月の箱根の状況・傾向

秋の行楽シーズンが終了する12月は、11月に比べると日本人観光客は減少傾向にありますが、訪日外国人観光客は多く、温泉を目的とする旅行も増加傾向にあります。

まとめ

本記事では、箱根の閑散期や1年を通した観光の状況について詳しく紹介しました。

箱根は日本人観光客と訪日外国人観光客の両方から人気の高い観光地ですので、目立った閑散期は存在せず、1年を通して賑わいを見せています。

なかでも8月と11月は多くの観光客が訪れる結果となり、今後さらにインバウンド需要の高まりを見せるでしょう。

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